2004年07月05日
ギリシャ、EURO2004制覇
ワールドカップより面白いと言われるEURO2004は、意外といっては失礼ですが、ギリシャの制覇で幕を閉じました。開幕戦と同じカードとなり、今度はポルトガルが勝つだろうと思っていましたが、前回覇者フランスや優勝候補の一角だったチェコを破ったギリシャの実力はホンモノだったようです。
しかし、ギリシャ優勝予想なんてスーパーサッカーの水沼さんが言ってたくらいじゃないだろうか?それも、聞いたときは冗談半分のような口調だったし。開幕戦ポルトガルに勝ったときは、ポルトガルが緊張して空回っただけだと思っていましたし、何より6月のFIFAランクが日本より下なのだから、決勝トーナメントはまだしも優勝はあり得ないと思っていました。
それでも彼らは成し遂げました。お見事。振り返ってみると、フランス戦のときは、中盤のディフェンスがかなり効いていて、個人能力で劣る分をチーム全体で補う、組織サッカーのお手本を見せられたように感じました。チェコ戦は、ネドベド負傷という幸運も手伝いましたが、守り抜いて勝負所で攻勢をかけるというチーム戦略が見事にはまったゲーム。こう考えれば、当初ノーマークだっただけで、勝つべくして勝ったチームなのかもしれません。
一方でポルトガルは無念だったことでしょう。準優勝も立派な成績ですが、決勝まで進んで最後で負けるというのは、途中で負ける以上に悔しいかもしれません。なにより、同じチームに2度も破れたのも、ポルトガル国民は納得いかないでしょう。
スポーツはいつも理不尽なものだと思います。どの種目でもどのカテゴリーでも理屈では超えられない壁に涙したアスリートが出てきます。今回のEUROも、けっして「ほりう値」理論では説明できない結果に終わりました。でも、その理不尽さがあるからスポーツは面白いんでしょう。
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