2005年01月26日

代理人ってどうなんやろ

ホークスを自由契約になっていた井口内野手が、ホワイトソックスと契約する見込みです。色々もめていましたが、どうにか念願のメジャー移籍が決まって良かったですね。
しかし、オファーを出していたホワイトソックスと当初もめたり、今になってうまく契約にこぎ着けた背景には、こういう事があったようです。

井口 代理人解雇、直接交渉していた(スポニチ)

メジャー移籍・ポスティングを巡って、阪神の井川投手や巨人の上原投手が球団側とトラブルを起こしていますし、こういう問題は来年もっと増えるかもしれません。
日本プロ野球以上にメジャーリーグが魅力的だとかんがえることは個人の問題だし、希望を持つことは全然かまわないし、むしろ常に向上心を持っているという好意的な見方もできます。
ただし、未整備な部分が多いとはいえ、それなりの制度やルールがあるのも確か。「夢」という聞こえのいい言葉を免罪符に、何が何でも我を通そうとする彼等の姿勢を支持する気にはなれません。
先週の週プレ・江夏豊氏のコラムのテーマは井川問題でした。江夏氏は、この問題について「代理人はなんのために存在しているのか」という切り口で語っていました。タイガースのエース・左腕・メジャー希望とかぶる部分の多い後輩に同情的だなというのが当初の所感でしたが、今になるとなるほどと思える点が多いです。
井川投手にしろ、上原投手にしろ、ここまで事を大きくしようと考えていたのでしょうか?確かに球団と契約問題を話し合うには、交渉のプロである代理人を立てて対等な話し合いができるようにすることはいいことです。ただ、代理人も商売です。もめればもめるほど交渉機会が増えるため、代理人が報酬的においしい思いをするという事も考えられるわけです。しかも、こういうときに悪者となるのは代理人ではなく選手。代理人にとってはリスクなき商売というワケです。
そこで先ほどの井口選手のお話。井口選手の最終目的はメジャーリーガーになること。契約金も高ければそれに越したことはないでしょうが、まずはこの目的を達成することが代理人の重要な仕事であったはず。それを、年俸問題でダメにしかけたわけですから解雇は当然の話。
このあたりのトラブルは、代理人という存在がこれから社会的に認知されようとする過渡期だからこそ起こる問題なのかもしれません。もちろん、FA取得年数の問題と逆指名選手とFAの扱い、ポスティング制度と球団の選手保有権利など、制度の未整備な点が最大の問題点でしょう。が、代理人の商売のために選手だけが結局悪者になってしまう事も見逃せないと感じます。

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